everything everywhere all at once
今話題のこの映画。主人公ミシェルヨーがアジア人初の主演女優賞を獲得した、歴史的作品でもあります。
アカデミー賞での彼女の発言に、すごく感動したのですが、まずは作品の紹介を。
コインランドリーを経営するアメリカ移民のエブリンが、世界を救いながら、家族とはなんぞやという答えを探していくSFコメディヒューマンドラマ。
倦怠期の夫婦関係。価値観が合わない下の世代(娘)や、自分の親との関係。
どこのうちにでも一つや二つ当てはまりそうな『家族の問題』を抱えた女性の葛藤を、SFとコメディで表現してあります。
誰でも一度は『あの時違う選択をしてみたら』や
『もし、夫と結婚してなければ』と思ってしまったことはないでしょうか?
その『もし』の可能性はマルチバース(多元宇宙)なら可能なのです。
もしあの時こうしていれば・・・
もしあの時親の言うことを効いていれば・・・
違う自分が違うスキルを手に入れて、違う自分になっている。
じゃあ、『今』の自分が『他』の自分のスキルを手に入れたら、最強じゃね?
と敵をバッタバッタとやっつけて行きます。
そう、『今』の自分が『他』の自分のスキルを受け継ぎ世界を救っちゃうと言う
突拍子もない話なのです。
うん。多分好き嫌い分かれる映画だと思う。
でも内容はとても深いし、誰でも少しは共感できる内容だと思う。
ヒーローはお母さんだから。
ミシェルはアカデミー賞でこう言いました。
「この受賞を世界中のお母さんに捧げなくてはなりません。みんなスーパーヒーローでお母さんたちがいなければ、私たちは誰もここにいないの